2015/7/29 かわさき星空ウォッチングin キングスカイフロント•夏 【7/15応募〆切】

羽田空港と多摩川を隔てて向かい合う、川崎市殿町地区の「KING SKYFRONT(キング スカイフロント)」。健康・医療・福祉、環境といった、世界が直面している課題に取り組む産学官の有力機関、有名企業が続々と進出しているオープンイノベーション拠点です。川崎が誇る知の拠点で、星の観察を通して、川崎市の大気環境について考える「星空ウォッチングinキングスカイフロント•夏」が、7月29日(水)午後7時半〜午後9時、川崎市環境総合研究所にて開催されます(最寄駅:京急大師線/小島新田駅徒歩約15分)。

観察会には、移動天文車アストロカーがかわさき宙(そら)と緑の科学館からやってきます。科学館職員の解説を聞き、高性能な天体望遠鏡を使って川崎の夏の星空を観察することができます。

かつては公害のまちと言われた川崎。川崎港の工場地帯は、いまでは工場夜景として貴重な観光資源となっていますが、かつては大気汚染、水質汚濁の元凶とみなされていました。
1960年「川崎市公害防止条例(旧条例)」公布・施行。1964年には川崎、横浜、千葉、四日市、大阪など10都市で産業公害都市協議会結成といった全国レベルの公害防止のための連携を行い、1966年「川崎市公害防止市民協議会」結成など公害防止に向けた行政、市民あげての公害防止の取り組みが始まりました。1972年にはこれまでの公害の実態調査、公害防止条例の運用結果などを踏まえ、新規に「川崎市公害条例」が公布・施行され、1973年、日本初となる「川崎市環境影響評価に関する条例」を公布。近年の環境保全意識の高まりと行政による規制強化により、工業地帯の事業者は新しい公害防止技術を開発し、ノウハウを蓄積してきました。

工場夜景ツアーで人気の東燃ゼネラル石油の「フレアスタック(煙突の炎)」。あの燃え盛る赤い炎は、実は煙突から出る煙を無害化するために燃やしている、というのはご存知でしょうか?
川崎が蓄積した公害防止技術は工業化の進む他国でも応用できるため、今回会場となる川崎市環境総合研究所において、羽田空港に近い利点を活かしながら、その研究と海外への技術移転が進められています。昨日の投稿の放送教室同様、プロに最先端の技術を直接レクチャーしてもらえるの貴重な機会です。

川崎には日本全国いろんな土地の方が移り住んできています。故郷の星空に比べて川崎の星空はまだ物足りなく感じるかもしれません。だからこそ、私たちひとりひとりが川崎の空を、水を、環境を意識して、こどもたちに、さらにその先の世代が見上げる空にもっとたくさんの星が輝く日々とするために何ができるのか、そのためにどんな活動が行われているのかをまずは知ってみてほしいと思います。

こすぎの大学さんが提唱されている「川崎モデル」から「川崎モラル」(=住みたい街・訪れたい街・誰かに伝えたくなる街としてシビックプライドに溢れる街)へ。親子で楽しみながら、私たちの街、川崎をもっと知り、もっと住みよくするにはどうしたらよいかを星空から学んでみませんか?

対象は小学生以上(小学生未満で参加希望の場合は要連絡。小学生は保護者同伴必須)。定員は50人、参加費は無料です。7月15日までにFAXまたはEメールにて川崎生命科学・環境研究センターへお申し込みください。詳しくはリンク先よりご確認ください。