2015/7/12 親子de茶の湯体験 @川崎市民プラザ

「和」の魅力を届けるため、川崎市民プラザにある本格的な日本庭園や茶室で、四季にあわせたイベントを開催している「川崎市民プラザ JAPANDAY」。これまで「茶室de座禅体験」や「茶室de怖い話」を開催してきましたが、次回は、7/12(日)に「親子de茶の湯体験」を開催。明日、6/15(月)から申込開始となります(最寄駅:東急田園都市線/梶が谷駅、溝ノ口駅またはJR南武線/武蔵溝ノ口駅からバス利用)。

茶道には興味はあるけど、正座はつらいし、茶道教室は敷居が高くて…という方も多いのではないでしょうか。そういった方に親子で気軽にお茶点て体験をしてほしいと企画された本イベント。

茶道の魅力は、楽しく飲んでいるうちにその歴史や哲学に自然に触れ、茶器や茶室など周辺のものへの興味が広がる点にあります。

川崎市民プラザの茶室「小高庵」は、国宝に指定されている「如庵」を模してつくられました。「如庵」は、織田信長の実弟、織田有楽斎が晩年に建仁寺塔頭正伝院を再興し、そこに設けた隠居所に営んだ茶室です。ちなみに、東京にある「有楽町」の地名は、かつて有楽斎の屋敷があったことに由来しています。

「如庵」は、明治時代に入って売却され、貸座敷として運営されていましたが、1912年、東京の三井家本邸に移築されます。この本邸は太平洋戦争時の空襲でほとんど焼失しましたが、「如庵」は三井家が1938年に神奈川県大磯町の別邸に移していたため、難を逃れました。その後、名古屋鉄道に売却され、1972 年、犬山城の東にある有楽苑(名鉄犬山ホテル敷地内)に移築され、現在に至ります。

「有楽窓」と呼ばれる隙間を出来る限り狭くして細かく敷き詰めた独特な「連子窓」によって描き出される陰影が非常に美しい縞模様を作り出し、茶室に独特の風情を醸し出します。一方でこの窓は狭い空間で火を焚く茶室において重要な換気の役割も果たしています。美しい茶室は、機能性、快適性をも兼ね備えているのです。

そんな茶室をめぐる旅、はたまた色合いもカタチも様々な茶器に出逢う旅、日本各地の茶葉を飲み比べる旅、などなど、歴史にふれる旅以外にも新たな旅のカタチを広げられるきっかけづくりとなりそうなこのイベント!ぜひ親子でここが気に入った、ここが気になった、の会話から新たな旅の行き先を相談してみてください。夏休みの自由研究にもいいかもしれませんね。

お申し込みは6/15(月)から。午前9時からフロントで、午前11時から電話で受付開始となります。小学校以上のお子様と保護者の方対象。参加費は700円です。イベント詳細、申込方法はリンク先よりご確認ください。