~2015/5/6 「川崎大空襲記録展」 中原平和記念公園 川崎市平和館

★ペタリングマップ情報★ ‪#‎ペタリングマップ‬

第10回ペタリングマップ情報は中原平和記念公園(最寄駅:東急東横線•目黒線/元住吉駅)。参加者様からは子供が思いっきり遊べる「はだしの公園(じゃぶじゃぶ池)」をオススメいただきましたが、今日は少し視点を変えて、公園内平和館で開催されている「川崎大空襲記録展」を紹介します。

昭和20年4月15日、東京都大田区のほぼ全域と隣接する川崎市に大規模な空襲がありました。城南京浜大空襲、川崎市では川崎大空襲と呼ばれるものです。
池上本門寺はほぼ全焼、多摩川大橋も焼け落ちたそうです。川崎市の空襲による死者の大半はこのとき亡くなられた方とのこと。

現在では産業観光が盛んな城南京浜地区ですが、ものづくりのまち故に、軍需産業拠点として徹底的な攻撃を受け、かつて武蔵小杉駅と元住吉駅の間に「工業都市駅」が存在したここ武蔵小杉エリアも同じように甚大な被害をうけたのでした。昭和17年の米軍による初めての本土空襲でも川崎市は攻撃対象になっています。

中原平和記念公園も、かつては東京航空計器工場があった場所。戦後はGHQに接収され、昭和50年まで木月米陸軍出版センターとして使われていました。全面返還を契機に、隣接する木月住吉公園と中原公園を統合するかたちで、現在の4万平方メートルにも及ぶ緑豊かな公園として、昭和58年に開設されました。

公園内には、平和をテーマにした様々な彫刻が点在し、長崎市の花である「アジサイ」、広島市の花である「キョウチクトウ」も植樹され、何より子供達の笑顔があふれる「はだしの広場(じゃぶじゃぶ池)」や「であいの広場」の光景に、改めて平和の有り難さを思わずにはいられせん。

まちの歩みを知ることは、現在という視座からまちの歴史を編み直すことで、新しいマチの魅力の発掘につながります。同じ旅先でも「同じ旅」は二度とない、のはヒトもマチも常に変わり続けているからなのではないでしょうか。

この展示と日々変わりゆく武蔵小杉の景色を眺めながら、そんなことを考えてみたりしました。